フランスのヴィンテージ文化に根づく「時間を重ねる美」と、現代(いま)を調和させることで生まれたワインセラーバーです。
熟成や変化を尊ぶフランスの感性を背景に、空間はワインと静かに向き合うための余白として設計されています。
年月を刻んだレンガ壁、大理石の床、余白を残した設え。装飾ではなく、素材の存在感が空間を形づくります。
古いシャトーの地下を思わせる静寂が、自然と意識をワインへと向けます。
カウンター奥には、2,000本以上のワインを収蔵するガラス張りのウォークインセラーを設え、長い年月をかけて集められたボトルが整然と並ぶ光景を、カウンター席から一望できます。
アートピースを用いた引き戸が、客席とセラー、過去と現在を静かにつなぎます。
天井には鏡面仕上げのステンレスを配し、アンティーク素材との対比により空間に奥行きを与えています。
反射する光は、ワインの液面に広がる波紋のように、店内に穏やかな揺らぎをもたらします。
このバーの在り方は、長年の現場で培われたソムリエの経験と判断に支えられています。
ワインの選定、温度、グラス、提供の間。すべては、この空間で最も美しく成立する一杯のために整えられています。
1974年 京都生まれ。
国内で研鑽を積んだ後、1998年に渡仏。
三ツ星「ル・ジャルダン・デ・サンス」一ツ星「レストランひらまつ」などでサービスを担当。
帰国後は支配人・統括責任者を歴任し、2009年に銀座で自身の店を開業。
レストランコンサルタントとして東京スカイツリー内レストラン「634」などの立ち上げに携わる。
2022年、フランス・シャンパーニュ騎士団よりシュヴァリエを叙任。